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全国各地の平和資料館等の訪問の取り組み

 

全国各地の平和資料館等への訪問の取り組み

全国各地の平和資料館等への訪問の取り組み
 
 
 全労金は、2020年度執行方針において、新型コロナウイルス感染症によって、社会全体の平和運動が停滞しないよう、現地を中心に活動している団体(※戦争体験者の団体や高校生平和大使等)との連携・支援について検討することを確認し、中央執行委員会での議論を踏まえ、全国各地の「戦争」や「平和」をテーマとした資料館等への訪問の取り組みを、全労金組織全体で展開することを確認しました。
 
 本取り組みの背景は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、戦争や平和をテーマにした全国各地の資料館の4割近くが入館料やグッズ販売収入の減少等で財政的に厳しい状況に置かれていることが、平和資料館の関係者で作る団体「平和のための博物館国際ネットワーク」の調査で示されています。
 また、NHKが実施した別の調査では、平和資料館等の施設維持に課題があると答えた施設は8割を超えており、全国各地の資料館等の維持・運営が財政的に厳しい状況におかれています。
 
 全国各地の平和資料館等は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、運営に影響を受けていることから、全労金・単組・中間組織の役員、並びに、組合員が訪問することで、資料館等の運営維持支援、そして、組合員の平和学習の機会とします。また、組合員の居住地周辺にも、平和資料館等があることを認識し、訪問することで、全労金組織のみならず、家族や友人との共有により、平和への思いを語り継ぎ、社会全体の平和運動を維持・継続させることに繋げたいと考えています
 
 
 

都立第五福竜丸展示館訪問(2021年4月29日)

都立第五福竜丸展示館訪問(2021年4月29日)
 
 
 都立第五福竜丸展示館は、東京都江東区・夢の島公園内にあり、木造のマグロ漁船「第五福竜丸」、及び、その付属品や関係資料が展示されています。第五福竜丸は、1954年3月1日に太平洋のマーシャル諸島にあるビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験によって被害を受けました。
 東京都は、遠洋漁業に出ていた木造漁船の被害を実物によって知ってもらうとともに、原水爆による惨事が再び起こらないようにという願いを込めてこの展示館を建設しました。
 館内には、第五福竜丸船体実物、水爆実験の被害、乗組員の病状、マグロ騒動、放射能雨、原水爆反対運動、太平洋の核汚染状況、日米政府による事件の決着、マーシャル諸島の核被害、世界の核実験被害、核実験・核開発年表等の展示があります。また、平和への願いを込め、各地の小中学校等から献納された折り鶴があり、中には海外の学校名や個人名も見られました。
 施設のボランティアガイドの方からは、例年、小中学校等の社会科見学のコースのひとつとして多くの学生が来られるが、新型コロナウイルス感染症の影響により、ほとんどがキャンセルされているということでした。なお、訪問した日は、休日で雨だったこともありますが、他の訪問者は1組のみでした。
 展示物からは、アメリカが炸裂させた水爆「ブラボー」の爆発によって、キノコ雲が起こり、放射能を帯びた「死の灰(※放射性降下物)」となって周辺の海や島に降り注ぎ、広範な被害があったことが伝わってきます。被害にあった乗組員の火傷や病状等を伝える内容は、原水爆の悲惨さを痛感するとともに、このような惨事が繰り返されないよう、平和運動の取り組みとして、後世に語り継いでいかなければならないものであると改めて考えさせられました。
展示館は、入館無料のため、東京都から委託を受けてこの施設を運営している「(公財)第五福竜丸平和協会」への寄付により、支援の取り組みとしました。
 是非、みなさんも、地元にある平和に関連する施設を検索していただき、足を運んでください。

ホームページURL
 (※展示館の了承の上、紹介します)
 
 

都立第五福竜丸展示館

都立第五福竜丸展示館
 

女たちの戦争と平和資料館(wam)訪問(2021年2月27日)

女たちの戦争と平和資料館(wam)訪問(2021年2月27日)
 
 
 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)は、日本で初めて戦時性暴力、とりわけ日本軍の「慰安婦」制度に焦点をあてた記憶と活動の拠点として、2005年8月オープンしました。
 資料館では、1991年8月に金学順(キム・ハクスン)さんが韓国で初めて「慰安婦」被害者だったと名乗り出たのをきっかけに、朝鮮・中国・台湾・フィリピン・マレーシア・インドネシア・オランダ・東ティモール等、旧宗主国を含む、アジアのさまざまな地域の女性が勇気ある声を出し、民衆運動として国境を越えた連帯活動が推進されている経過が展示されています。
 また、2020年12月12日~2021年12月4日の期間、特別展として「天皇の戦争責任、忘却に抗する声 女性国際戦犯法廷から20年」を開催しています。ここでは、日本政府と日本軍の構造や専門家からの証言、公文書をもとに、軍の最高責任者・大元帥であった天皇が、慰安婦や南京大虐殺等、戦争犯罪について知っていたことや、天皇の関与に関する書類が、敗戦時に焼却や隠蔽されたこと、等を紹介しています。
 現在、多くのマスメディアでは、韓国による「慰安婦」問題とそれに対する日本政府の対応、政治家の声等を取り上げています。この資料館では、これらの報道は問題の一部の切り取りでしかなく、日本社会が女性の人権についてどのように捉えていかなければならないのかについて再考する機会になると思います。
 wamでは、処分を免れた資料や一時は隠蔽されたが後に発見されたごく一部の資料に基づき史実を再構築し、被害と同時に加害責任を明確に、平和と非暴力の拠点をめざした活動を運営しています。新型コロナウイルス感染症の影響により、館内でのスタッフによる資料説明ができない等、苦慮しながら対応していると聞きました。
 場所は、西早稲田です。近くを通った際は、ぜひ訪問してみてください。
 
 ホームページはこちら
 (※資料館の了承の上、紹介します)
 
 

女たちの戦争と平和資料館(wam)

女たちの戦争と平和資料館(wam)
 
沈黙をやぶった女性たち
 
 
 
 
 

東京大空襲・戦災資料センター訪問(2021年2月3日)

東京大空襲・戦災資料センター訪問(2021年2月3日)
 
 
 東京大空襲・戦災資料センターは、1999年に東京都が「平和祈念館(仮称)」の建設計画を凍結したこと等を踏まえ、2002年3月に団体・個人の募金等によって江東区に開館された施設で、東京大空襲をはじめとする空襲や戦争による民間人の被害を明らかにし、伝えていくことを目的としています。
 施設の方の話では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大以前は修学旅行生や地元の児童・生徒等の団体による来館が多かったそうですが、今は団体による来館はほとんどなく、1日数名の個人来館者のみとなっているとのことでした。
 現在の江東区(※戦時中は城東区や深川区)は、1945年3月10日の夜中にあった大規模な空襲で大きな被害を受けています。3月中旬といえば卒業式シーズンですが、当時、疎開していた児童たちの多く(※小学6年生)が3月10日の卒業式のために一時帰宅していたそうで、卒業式の終わった日の夜中の大空襲で多くの児童が犠牲になったと言われています。また、朝鮮半島から移り住んだ外国人の方たちの証言もあり、犠牲者は日本国籍の方だけではないことも知りました。改めて、戦争によって、全く無関係と言っていい子どもや住民が犠牲になることを思い知らされ、「将来(未来)への責任」として、『戦争はしてはいけない(させてはいけない)』と強く感じましたし、こうした資料館を残していくことの重要性も感じました。
 是非、みなさんも、地元にある戦争に関連する施設を検索していただき、足を運んでください。
 
 ホームページはこちら
 (※資料館の了承の上、紹介します)
 
 

東京大空襲・戦災資料センター

東京大空襲・戦災資料センター
 

原爆の図 丸木美術館訪問(2020年12月)

原爆の図 丸木美術館訪問(2020年12月)
 
 
 みなさん、「ひろしまのピカ」と言う絵本をご存知でしょうか。
 画家の丸木俊さんが、原爆のことを後世の人たちに伝えなければという想いで創られた絵本です。
 
 原爆の図丸木美術館は、「ひろしまのピカ」の作者の丸木俊さんと夫の位里さんが、共同で製作された「原爆の図」を誰でもいつでも見ることができるようにという想いから建てられた美術館。
 丸木美術館では「原爆の図」の第1部から第14部が常設展示されており、第15部の「長崎」は、長崎原爆資料館に所蔵されています。
 
 訪問して、とても印象に残っているのは、位里さんの母親で被爆者のスマさんが残した「ピカは人が落とさにゃ落ちてこん」と言う言葉。改めて、すべてが集約された言葉だと感じました。
 そして、2019年の長崎市長の平和宣言の中の「『人の手』で造られ『人の上』に落とされた。だからこそ『人の意思』で無くせる」この言葉を思い出しました。
 
 場所は、埼玉県東松山市。お近くの方は、ぜひ一度足を運んでください。
 
 ホームページはこちら
 (※美術館の了承の上、紹介します)
 
 

原爆の図 丸木美術館

原爆の図 丸木美術館
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