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2018長崎平和行動開催報告

 

全労金・労済労連2018長崎平和行動を開催!

全労金・労済労連2018長崎平和行動を開催!
 
 
【初日(8月7日)】
 2018年8月7日から9日にかけて、全労金・労済労連2018長崎平和行動を開催し、全労金から63名(男性42名・女性21名)、労済労連22名(男性16名・女性6名)、合計85名が参加しました。
 内容は、①開会集会(ⅰ主催者挨拶、ⅱ基調提起)、②「被爆73周年原水爆禁止世界大会・長崎大会開会総会」、③フィールドワーク、④講話、⑤講演、⑥震災からの復興・再生に向けて、⑦横断幕作成、⑧「被爆73周年原水爆禁止世界大会・長崎大会閉会総会」、⑨原水禁「非核平和行進」・黙祷、⑩閉会集会、でした。
 ①ⅰ平和行動の開会にあたり、実行委員長の全労済労組九州支部谷崎委員長より、長崎の地に集まっていただいたことの感謝が述べられ、そのうえで「本平和行動を実りあるものにしていきたい。戦後70年以上経過しているが、今なお、約15,000発の核弾頭が存在している。戦争の反対は平和ではなく、戦争がない状況だけが、平和ではない」とされました。その後、全労金・労済労連を代表して、全労金小出書記次長より挨拶をしました。
 ①ⅱ実行委員会事務局長の九州労組長谷川書記長より「私たちには、核兵器のない恒久平和の世界を築いていく義務がある」とした基調提起がありました。また、日本を被害者・加害者両者の視点で考え、様々な価値観の中で平和を考えてほしいとの思いについても触れられました。
 
 
 
 ②全体で黙とうを捧げた後、川野浩一大会実行委員長(原水禁議長)の主催者あいさつ、海外ゲストの紹介、代表して、ドイツ・緑の党のベーベル・ヘーン氏よりあいさつを受けました。次に、藤本泰成大会事務局長(原水禁事務局長)より、大会基調の提案がありました。また、本大会のメインスローガンを「核も戦争もない平和な21世紀に!くり返すな核被害!めざそう核兵器廃絶と脱原発社会!」、サブスローガンを「子どもたちに核のない未来を!」「原発事故被害者の切り捨ては許さない!安心して暮らせる福島を取り戻そう!」「許すな!再稼働 止めよう!核燃料サイクルめざそう!脱原発社会」「STOP!原子力推進政策 増やそう!持続可能なエネルギー」「辺野古に基地をつくらせるな!めざそう基地のない日本」「非核三原則の法制化を!東北アジアに平和と非核地帯を!」「核兵器禁止条約を批准し、早期発効を!」「再びヒバクシャをつくるな!全てのヒバクシャの権利拡大を!」「憲法改悪反対!安倍政権の暴走を許さない!平和と人権を守ろう!」の9点としました。長崎からのメッセージとして、田上長崎市長、「被爆体験者」訴訟原告団、第21代高校生平和大使より発言を受けました。最後に、会場全体で「原爆を許すまじ」を斉唱し、終了しました。
 
【2日目(8月8日)】
 ③ⅰ一本柱鳥居・山王神社、ⅱ岡まさはる記念館、ⅲ原爆資料館、ⅳ如己堂、ⅴ浦上天主堂、ⅵ山里小学校、ⅶ平和公園を訪問し、実行委員から説明を受けました。
 ④語り部の山川剛氏より、「希望を語る」をテーマに戦争当時の体験を踏まえた講和を受けました。4点伝えたいことがあるとされ、一点目は「戦時中のこと」として、思ったことが自由に言えない時代であったことや、戦争ほど人の命を粗末にするものはないと訴えられました。また、油断をするとそういう時代はすぐやってくるとされました。二点目は「わたしのあの日」として、長崎に原爆が投下された日について話されました。2010年のNHKの調査では、長崎に原爆が投下された、年月日を答えられた全国平均は23%であったことが紹介されました。三点目は、「願い」として、二度とヒバクシャを作らないこと、核兵器をゼロにすることを訴えられました。四点目に、「願い」が可能なのかと言う視点で話をされ、世界には 200年にわたり、戦争をしていない国(スイス・スウェーデン)があることを紹介され、戦争をしていない国があるということは、戦争をしないで済む仕組みがあるはずだとされました。また、日本の平和憲法を基に、軍隊を持たないことを選択したコスタリカについても紹介がありました。最後に参加者全体へ「73年前のことをなぜ今聞かなければならないのか、まずは自分で考えること。政治に臆病にならず、世の中に関心をもつこと、無関心がいかに恐ろしいことか。愛の反対は憎悪ではなく、無関心である」と訴えられました。
 
 
 ⑤高校生平和大使より、街頭での署名活動や、国連本部・国連欧州本部へ訪問し核兵器の廃絶と世界平和の実現を訴えてきたことが紹介されました。また、ノルウェー・オスロのノーベル平和賞委員会を訪問した報告を受けました。「高校生平和大使」はノーベル平和賞の候補となっています。
 ⑥全労金・労済労連の東日本大震災、熊本地震からの復興・再生に向けた取り組み報告をしました。また、東北労組酒井さんより、東日本大震災について、九州労組熊本支部宮地さんより、熊本地震について、発生時の様子や現状を含め報告を受けました。
 ⑦原水禁「非核平和行進」で掲げる横断幕を参加者全体で作成しました。
 
【3日目(8月9日)】
 ⑧原水禁・非核平和行進のタスキが長崎から沖縄へ返還され、沖縄からのアピールとして、沖縄平和運動センター岸本事務局次長より発言がありました。原発再稼働反対のアピールとして、佐賀県原水禁宮島事務局長より原発訴訟の現状を含めた報告を受けました。藤本大会事務局長の大会まとめの後、大会宣言の提案・採択があり、原水禁閉会総会は終了しました。
 ⑨爆心地公園まで、反戦・反核・反基地を訴えながら、原水禁「非核平和行進」を実施し、長崎に原爆が投下された、11時2分、全体で黙祷を捧げました。
 ⑩参加者より、平和行動を通じた感想報告を受けました。「これまでは知識として知っているだけで、頭でっかちだった」「資料館や、体験を聞くことにより、ただ知っているだけに、肉付けができた」「心に突き刺さった」「ビリョクながら単組に戻って、まわりの人に伝えていきたい」「初めて長崎平和行動に参加し、日本の教育が偏っていたことや、押し付けられていたことを知り、参加してよかった」「加害者の視点を学ぶことができた」「語り継いでいく重要性を感じた」「教科書の知識とは違う、原爆の被害の深さを知った」「政治的な問題を身近に感じる機会にし、関心を持たなければいけない」等の報告がありました。
 九州労組長崎支部田中青年幹事より、2018長崎平和行動特別決議が提起され、全体で確認しました。全労済労組九州支部柴田書記長より、3日間のまとめとして「高校生平和大使の『ビリョクだけどムリョクではない』は、私たち労働組合にも通じるものである、日常生活において平和について考える機会は少ないかもしれないが、二度と同じ過ちを繰り返さないことを再認識し、平和について考え、話す時間を増やしてほしい」と発言がありました。最後に九州労組安田委員長より「今は熱い思いを持っていると思うので、その思いをまわりに伝えていただきたい」と挨拶し、終了しました。
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